『フランダースの負け犬』

 

 

はいはいわかった世間様様

あなたが言うには

僕なんていてもいなくても変わらない

「世界を変える」と我武者羅にただ

叫んだ声は

どこにも届かず宙を舞う

 

 

 

おいおいどうした世間様様

おまえが言うには

人類生まれた時から皆平等?

それならどうして僕はこんなにも

必死で息をして

苦虫を噛んで泥水をすする?


君の大好きなあいつはそりゃもう

なんでもできて

身長性格収入 完璧ボーイ

あいつに勝てるところなんて一つもないけど

僕にはギターと歌があるんだ

 

 

音楽で君を殺したい

不器用な僕の精一杯の

音楽で君を殺したい

どうか届けよ僕の刃

 

 

 


どいつもこいつも鼻にセロテープ

詰めた様な声で

本当かどうかもよく分からない愛を歌っている

それなら僕も鼻にセロテープ

詰め込んだ上で

薄っぺらい愛を歌おうかな


いやどうにもこうにも僕は不器用で

こんな歌しか書けない

売れないモテない 全然流行りじゃない

それでもどうか君だけにでも届いて欲しくて

僕は今日も歌っています

 


音楽で君を愛したい

器用なあいつに負けない位

音楽で君を愛したい

どうか響けよ君の元へ

 


音楽で君を殺したい

不器用な僕の精一杯の

音楽で君を殺したい

どうか届けよ僕の刃

 

 

世界を変えろ負け犬の歌