『ぼくらの歌』

 

 

今日も世界は生き辛いと

嘆いた声は空の彼方

自分の色も見えないのに

隣の芝は青く見える


嘘で固めた鉄の鎧の

脱ぎ方すらも分からなくて

何よりも愛しく思えた

耳鳴りの中で夢を描く

 

 

顔も知らない誰かの言葉に

眠れない夜を重ね

何度も彷徨い傷つきながらも

この道を歩いてきた

 


僕らは馬鹿だから

愛を叫んで

夢を語る

生き辛い世界の片隅で

心から笑いながら

 

 

 

星を目指して手を伸ばしたら

地面に落ちた拭えない夜

頬を濡らした青い雫は

夜の闇へと溶ける


いつか見慣れたこの街並みも

静かに夜に溶けてくから

飾らずに思いを乗せて

ぼくらの歌が枯れぬ様に

 

 

 

小さく大きな誇りを抱えて

いくつもの夜を超えた

震えるこの声があなたの元へと

届くその時まで歌うから

 

 

僕らは馬鹿だから

過去を悔やんで

今を悟る

生き辛い世界の片隅で

この手を掲げながら


僕らは馬鹿だから

愛を叫んで

夢を語る

生きづらい世界の片隅で

明日を願いながら

あなたを思いながら

 

高らかに歌を歌う