『おでんROCK』

 

 

冷たい夜風に吹かれて

僕の体は震え凍えてる

三時駅前の約束

君は五時間過ぎてもまだ来ない

 


しんしんと降り注ぐ雨が

段々と強さを増していく

電話は着拒  LINEは未読

メアドは変わってる

 


違う涙じゃないこれは雨さ

冷えた僕の瞳に飛び込んだ

 


おでんおでん

ちくわはんぺん白滝こんにゃく大根

おでんおでん

つゆの香りが冷えた体にあったかいんだから

あなたは消えていった まるで煙のように

寂しさなんかは吹きとばせ

 

 

 

彼女に振られて五ヶ月

街でイチャつくリア充吹き飛べ

クラスの女子はヒソヒソと

俺を見てはクスクス笑ってる

 


どんどんと出てきたお腹が

段々と厚さを増していく

黄ばんだお肌にタラコ唇

ついたあだ名はおでん君

 


違うなりたいのはこんな俺じゃない

嘆く俺の瞳にはまたも奴

 


おでんおでん

たまごがんもどき牛すじ厚揚げちくわぶ

おでんおでん

一度食べたら汗が吹き出ても止まらないんだから

人生は甘くない まるでカラシのようさ

涙をこらえて突き進め

 

 


おでんおでん

ちくわはんぺん白滝こんにゃく大根

おでんおでん

つゆの香りが冷えた体にあったかいんだから

あなたは消えていった まるで煙のように

寂しさなんかは吹きとばせ

 

 


おでんおでん

たまごがんもどき牛すじあつあげちくわぶ

おでんおでん

1度食べたら汗が吹き出ても止まらないんだから

人間は様々さ まるでおでんのようで

みんな違うからみんないい

 



実は俺そんなおでん好きじゃないわ……