『いいやつどまり』


せめて夢の中くらいは

僕と居てくれたらな

そんなことを考えてたら

瞼の重い朝が来るのです

 

 


いつだって僕は恋愛対象外で

そういう風には見れないと言われてきた

きっといちばん仲のいい君にとって

所詮僕は仲のいい友達なんだ

 

 

誰よりも

近いこの距離が

誰よりも

遠く感じる

恋の悩みも

昨日あったことも

もう聞きたくないよ

 

 

いつもいいやつどまりの僕だけど

今回だけはそれじゃダメなんだ

小さな事で笑っていたいよ

君と二人でずっといつまでも

 

 


夏が来たのに寂しそうな君が

笑ってくれたらいいなと

試行錯誤もしてみたけれど

本当はちょっと気づいてたんだ

僕なんかじゃだめってことも

 

 

どっちがいいかな

って赤らむ笑顔に

どっちもよく似合う

浴衣の色の

ほんの少しだけ

本当に少しだけ

似合わない方を選んだよ

 

 

君の好きな人にはなれないけど

もしも願いが1つ叶うなら

花火が綺麗と笑う君の

横顔をそっと眺めていたい

 

 

 

このままじゃ息苦しくて

壊れるのも怖くて

いいやつなんかじゃないのさ

僕はただ

僕はまだ

 

 

 

いいやつどまりの僕だけど

今回だけはそれじゃダメなんだ

小さなことで笑っていたいよ

君とふたりでずっといつまでも

 

 

いいやつどまりの僕だけど

後悔だけはもうしたくないから

今更だけど言わせてくれよ

僕はまだ君のことを想ってるよ